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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第9章 決着のとき……


光瑠は、最初難しい表情をしていたが、やがては苦痛の表情へと変えてしまった。

「くそがぁ!!まさか、叔父上は…超即再生を持っているのか!!」

「言ッタ筈ダ。僕ヲ嘗メルナ、ト…。オ前達ノ力デハ、僕ニハ…勝テナイ。」

まるで、絶望的な言葉だった。だが、こんな事で諦める光瑠ではない。いや、黒子達もそうだ。すると、賢次は光瑠の横に立ち言った。

「光瑠様、私を貴方様の右腕…剣になりましょう。私を使って下さい。」

賢次の一言に、目を丸くさせる光瑠の姿があった。はっきり言ってこれ程まで光瑠が驚いたことはなかった。やがては、僅かに顔を歪める光瑠は、賢次に怒鳴る。

「賢次!それ、意味分かってて言ってるのか!?お前が俺の剣になるまではいいが、剣になってもし…もし、剣が折れれば…お前は死を意味してるんだぞ!!」

光瑠の言葉ですら、表情を変えない賢次は、コクリと頭を縦に振るだけだった。賢次は、能力を使えるようになり、そして、賢次は、自分を剣にして欲しいという。剣はその持ち主の能力が強い程、剣の威力が変わる。

「賢次様、それは禁断ではないですか?」

ずっと、戦いの様子を見ていた洸汰が賢次に質問をする。勿論、賢次は、先程と同じく頷くばかりである。しかし、賢次はですが…と言葉を繋げようとする。

「…光瑠様、私は貴方様を信じています。」

賢次は、光瑠の目の前で跪く。
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