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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第9章 決着のとき……


「俺達は、時間稼ぎをするしかないのだよ。高尾さっさと、始めるのだよ。」

「分かってるよ、エース様!」

緑間のかけ声で、僅かに笑っている高尾は、触手に斬り掛かる。あくまで、これは時間稼ぎだ。それを理解している柚姫は、急いで呪文陣を完成させようとする。

すると、洸汰の横に移動する賢次は、刀をキランッ!と輝かせてはこんな事を言い出す。

「洸汰、私に合わせて下さい。」

「了解した。」

賢次の問いに答えようとした洸汰の刀もキランッ!と輝かせる。『炎』と『風』の組み合わせだ。賢次は、刀を縦に振り突然変異の杲良に向かって飛ぶ。それを乗せるように洸汰は、刀を左から右へと振る。

『風』の力で、『炎』が大きく見えた。『炎』は龍へと姿を変えて、突然変異の杲良に襲い掛かった。

「僕ヲ嘗メルナァァーー!!」

突然変異の杲良が叫びだし、何本か残っている触手を硬直にさせ、賢次と洸汰で組み合わせた刀術が防がれる。『炎』は、辺りに落ちて燃え広がる。その事に驚きを隠せない。

「あれほどの力を合わせたのに!?」

「流石の突然変異ですね……。硬直させるとは、とても厄介です…。」

硬直の能力を見た光瑠は、顔を歪ませて悔しそうにしていた。そして、更に光瑠はあることに気が付いた。さっきから、光瑠は突然変異の杲良の触手を斬っている。しかし、触手は減る気配が全くない。

──おかしい…。さっきから、触手は斬ってる。なのに、何故減らない!?違うこれは……。
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