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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第9章 決着のとき……


光瑠は、苦しげな表情をしながら目の前にある触手に攻撃をし続ける。再び、柚姫の足元に呪文陣が現れる。

「Si riunisca alla luce. Lasci sinter aprirsi in fronte. 」

そして、目の前に大量の白い睡蓮が姿を現す。その術は黒子や氷室に教えていたやつだ。前は、50個近くしか出せなかったのにも関わらず、今は100個以上の白い睡蓮があった。前よりも術が強くなっていたのだ。

「Esser sparso. 」

柚姫の一言に、100個以上のあった白い睡蓮が次々と爆発を起こしていく。それもかなりの威力だ。これで、突然変異の杲良に相当なダメージを与えられると考えたのだ。

しかし、突然変異の杲良は先程とは何も変わっていなかった。この様子に驚きを隠せない柚姫。

「…何故、あんなにもダメージを受けた筈なのに…。」

「姫様の術が……効かない!?」

柚姫の近くにいた洸汰も、とても驚いていた。突然変異の杲良は、不気味な笑みを浮かべていた。それは、まるで無駄だ…と語っているようにも見える。

しかし、これで諦める人達ではない。その様子から光瑠は、戦闘を行いながら必死に頭を回転させる。何か、策でも考え始めた。

──流石に、持久戦は避けたい。それぞれ、体力の消費が激しい筈…。

突然と光瑠の刀が、キラン!と輝く。光瑠の刀術が発動したのだ。右から左へと刀を振れば、突然変異の杲良の触手が何本か斬れる。それを見ていた黒子達は驚きを隠せない。
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