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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第9章 決着のとき……


光瑠は、声をあげて…いくぞ!と言えば、それに返事をする黒子達。桃井と優花は、その戦いを見守ることにした。これが、突然変異の杲良との最後の戦いとなる。

一斉に、突然変異の杲良に襲い掛かる。柚姫の足元に、呪文陣が現れ術を唱え始める。柚姫の手に白い弓が構える。

「colata dal cielo, e mi lascia attraversare tutto questo.」

空に向かって、弓を放つ。弓は、自由自在に飛び回り突然変異の杲良に襲う。タコのように何十本の手足が襲ってくる。黒子達は、バスケの経験から反射神経でかわして、攻撃をする。

「オノレェェェェ!!!僕ノ邪魔ヲ、スルナァァァ!」

突然変異の杲良は、次々と柚姫達に襲い掛かってくる。それを、上手く斬っていく。隙を見せればこっちがやられる。それだけ、突然変異の杲良は強いのだ。

すると、一本の触手が黒子を襲おうとしていたのだ。

「黒子っ!!」

近くにいた火神が、声を張り上げる。鋭い触手の為、身体を貫通させては一撃で人は死んでしまう。ヒューッ!と風の音が聞こえてきた。一本の触手は、黒子の目の前で斬れてそのまま、力無く落ちる。

「え?」

「…油断はしないでください。触手は、不規則で動いています。」

賢次の刀術で、一本の触手を落としたのだ。賢次が操る刀術は、風だ。そして、洸汰が操る刀術は、炎だ。それぞれ、能力は当たり前のように違う。

「……攻撃パターンは、決まっているはずだ。なのに、今回は不規則すぎて攻撃パターンが無さ過ぎる…。」
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