第8章 覚悟と決意
「お前達は、馬鹿なのだよ。もう少し、仲間を頼るのを知るべきなのだよ。」
「それ、前までの真ちゃんに言える台詞かよ?」
「黙れ、高尾。」
緑間は、眼鏡を上げながら柚姫と光瑠に向かってそんなことを言っていれば、それをツッコム高尾は笑っていた。
「緑間っちの言う通りっスよ!今度こそ、オレ達を頼って欲しいっス!」
「…お前らに拒否権は、ねぇぞ?いいな?」
黄瀬は、微笑みながら…笠松は、真剣な瞳で柚姫と光瑠を見る。
「面倒くさいけど~、俺だって、やるよ~?」
「珍しいな、敦がそんな事を言うなんて、な。」
「いいじゃん…別に…。」
紫原の珍しい発言に、笑いながらそんな事を言う氷室。氷室の言葉で、ちょっと照れくさかったのか、別の方向を見てしまう紫原だった。
「大ちゃんは、どうするの?」
「………やる。この流れで、やらないとか、どんだけだし。」
「あ、大ちゃんが空気を読んだ。」
「おい、それどういう意味だよ…さつき。」
さつきの言葉に、呆れた表情をする青峰。
「僕達は、前のようになりたくないんです。お願いします、柚姫さん、光瑠さん!」
黒子がそんな事を言って、ペコリと頭を下げる。皆の様子を見ていた柚姫と光瑠は、黙っていてやがて…。柚姫と光瑠は、お互いの顔を見て頷く。
「……分かった。お前らの力、貸してもらう。」
光瑠の口がやっと動く。それを聞いていた黒子達は、やった、とばかりに喜ぶ。光瑠は、柚姫の方を向く。それに、気が付いた柚姫は、首を縦に振る。