• テキストサイズ

異世界の住民2【黒子のバスケ】

第8章 覚悟と決意


「……俺と…俺達と共に、叔父上を…杲良を倒すぞ。何が何でも!絶対にだ!これ以上、繰り返させない!」

「仰せのままに、私は貴方様の手足になります。」

賢次は、しっかりと光瑠の方を見てそんなことを言った。すると、その時…。

「僕達を忘れないで下さい。」

ずっと、戦いを見守っていた黒子達。黒子が、柚姫達に声を掛ける。それに気付いた柚姫達は、黙っていた。黒子の隣に立っていた火神も真剣な瞳で声をあげる。

「俺達だって、やるぞ!これ以上、見てられねぇよ!」

「……お前ら…。」

光瑠は、呟くように口を僅かに動かす。

「僕、ノ、計画ヲ…ムチャクチャニシテ…許サン!許サナイ!!」

突然変異の杲良は、長く大きいタコの足のような物で、刀より鋭くさせて光瑠に向かって襲い掛かる。しかし、それを微動だにしない光瑠。

先に動いたのは、賢次と洸汰だ。強い光を輝かせた賢次と洸汰は、突然変異の杲良の攻撃を刀で防ぐ。

「邪魔ヲ、スルナァァァ!!」

怒りに触れた突然変異の杲良は、賢次と洸汰に攻撃し始めた。柚姫もしっかりと黒子達を見ていた。

「逃げないぞ。…君だって、分かっている筈だ。俺達がどんな奴かを…。」

赤司は、そんな事を柚姫に伝える。

「あらあら、征ちゃんたら。でも、確かにそうよ。私達は逃げないわよ?」

実渕も赤司に賛成するように、柚姫に向かって言う。どうやら、柚姫達の問いかけには、答えようとはしないらしい。
/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp