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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第8章 覚悟と決意


やがては、首を左右に振る柚姫。そして、僅かに微笑み赤司の上から退ける。起き上がった柚姫は、赤司に手を差し伸べる。

赤司は、笑って差し伸べた柚姫の手を握り立ち上がる。そして、柚姫は洸汰の方を向いては、申し訳なさそうな表情をする。

「……洸汰。ごめんね、辛い命令を下して…。」

それを見た洸汰は、目を丸くさせるばかりだった。姫様…と洸汰の口がゆっくりと動く。やがては、すぐに柚姫の瞳が変わる。どこか、真剣な表情をしていた。

「洸汰、終わらせよう…。全てを……。」

柚姫の言葉に、洸汰は柚姫に向かって跪く。刀の先を地面に突き刺し、真剣な表情で言う。

「はい、姫様が望むのなら…。俺は、地獄の底でも貴方様をお守りします。終わりにさせましょう。」

一方で、光瑠達も同じような事を言っていた。ゆっくりと起き上がる光瑠に対して、心配そうな表情をする優花。

心配するのは当たり前だ。何よりも優花の銃弾をまともに受けた光瑠だから、相当負担が掛かっているはずだ。

「……光瑠様、あまり無理をしては…。」

「無理はしてない。言ったろう?傷は塞がっている。それに、これを……終わらせないといけない…。叔父上を……殺さないと……。」

光瑠は、微笑んで優花を見てはすぐに突然変異となった杲良を睨み付けるように見る。光瑠の後ろにいた賢次は、跪いて言った。

「光瑠様…ご命令を。」
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