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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第8章 覚悟と決意


「貴方は………?」

光瑠は、恐る恐るその女性に尋ねる。その女性は、微笑んで柚姫と光瑠の2人を見ていた。まるで、それは応援してるようにも感じられる。そして、女性の口がゆっくりと動く。

「思い出して。本当の貴方達を……。貴方達が、今まで捧げた人生を。大丈夫です。自信を持って下さい。」

「私達が、捧げた人生……?何を……?何を思い出せば…。」

柚姫は、少し困惑した表情を浮かべる。すると、女性は、柚姫と光瑠を優しく包むように抱き締める。その抱きしめ方は、とても温かい。まるで、安心感を得られるようだった。

「大丈夫………私達が付いています。いつまでも見守っています。どうか、忘れないで──」

女性が1つ1つの光へと変化させ、2人を包む。その時だった。2人の脳に色んな映像が流れ出す。自分達が生まれた場所や黒子達との出会い、数々の出来事を………。最後に叔父である、杲良と戦っていたことを。

そして、2人の瞳に強い光が戻ってきた。先程の不安は、どこかにいってしまったような、勢いだった。柚姫と光瑠は、お互いの顔を見ては頷く。

「俺達は……何をしていたんだ?ここを打ち破ろう。何が何でも!!」

「私達は、けして屈しない!!必ず、破ってみせる!」

2人は、刀を握り締めて見えない壁に向かった攻撃を仕掛けるのだった。

そして、現実で戦っている赤い瞳の光瑠と賢次は激しくぶつかり合っていた。そろそろ、お互いに体力の限界なのに赤い瞳の光瑠はそんな素振りを見せない。そして、赤い瞳の光瑠は賢次を吹き飛ばす。
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