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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第8章 覚悟と決意


赤司からの告白を受けては、まだ返事をしていない柚姫。だが、事態は急変した。何かの違和感を感じた柚姫と光瑠は、武器を持っては城の外へと駆け足で出るのだった。

外へ出れば、城の中と比べるほどでもない程、重い空気が漂っていた。光瑠は、険しそうな表情で、どこかを見ていた。

「嫌な予感しかしない……。黒子達を、違う場所へ──」

「もう、逃げるなんて嫌ですよ。光瑠さん。」

光瑠の言葉を重ねるように即、否定をさせる黒子。その黒子の言葉に、他のメンバーも頷く。黒子達にとって、また同じことを繰り返しそうだと思っていたからだ。

その事に、目を見開く柚姫と光瑠だ。記憶がない分だけ、尚更だと思う。その時だった。ゴゴゴゴ…という音が鳴り響き、地震のように揺れ始める。

「地震…か?」

笠松が呟くように言っていたが、これは違う…とすぐに否定の言葉を出す光瑠。そして、地面の一部分がバキバキ!と割れ始めた。

そこから、大きな何かが飛び出してきた。その何かを見た瞬間、賢次、洸汰、優花と黒子達が驚いていた。

「おい…まさか…アイツって…。」

火神が驚きながら、言葉を漏らす。その何かとは、タコのように何本もある手足。全身緑色で、裂けた大きな口。大きさの割には、細い目をしていた。

「何故………生きてたんだ…?杲良様が……?」

そう突然変異となった杲良がいた。洸汰は、目を見開きながら呟くように言ってしまった。優花は、直接見てなくても話は賢次と洸汰から聞いていた。
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