第7章 破壊衝動
一方で、優花は光瑠のことを心配になり部屋まで様子を見に行く。優花は、光瑠の部屋の扉をノックする。
しかし、返事が来ない為、まだ寝ているのかと判断した優花は、ゆっくりと扉を開く。
「失礼します。」
光瑠の部屋に入れば、誰もいなかった。そのことに気付いた優花は、目を見開き驚く。誰もいない、それはつまり光瑠の姿がない。
「光瑠様!?どこへ!?」
優花は、慌てて部屋を出る。賢次に知らせたいが、生憎交代で今、お風呂に入っている状態。洸汰は、柚姫の様子を見に行く途中。
残っているのは優花しかいない。黒子達に頼るのも1つの手だが、迷惑は掛けられない。城の中は、光瑠の気配が全くしない。ならば、外へという可能性が高くなった。
優花は、外へ向かおうとすると途中で、氷室と紫原の姿があった。
「あれ?優花さん。どうされたんですか?」
「これは、氷室様、紫原様。光瑠様がもしかしたら、外へと行かれたかもしれないので、向かわなければならないのです。」
「ということは、部屋にいないってこと~?」
紫原が優花に、そんなことを言ったら、コクと首を縦に振る。その様子から氷室と紫原はお互いの顔を見てから優花に言う。
「俺達も行きます。優花さんだけじゃ、捜すの大変ですから。」
「めんどくさいけど、いいよ~。」
「ありがとうございます。では、外へ行きましょう。」
ということで、氷室、紫原、優花のメンバーで外へと出るのだった。