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異世界の住民2【黒子のバスケ】

第3章 安否


「それでもやるのが征ちゃんでしょ?」

実渕は、微笑みながら赤司に向かって言う。赤司は口元を僅かに吊り上げ、あぁ…と短く答える。

「大丈夫なのかー?その術式は…。」

笠松は、そんな事を赤司に質問をする。それも問題ないかのように頷く。じゃあ、始めようか…といきなり始めようとする赤司。

「え、いきなりですか?赤司君。」

「あぁ。そのつもりで集めたが?」

「待て待て!いきなりすぎるだろ!!」

赤司が突然始めようとした為、皆はとりあえず驚きの表情を浮かべるばかりである。流石の黒子や火神も驚いている。それでもお構いなしに先を進めようとする赤司。

「Mi dia, tu si trasferisci. Si riunisce e libera la luce adesso. 」

赤司の口が動き始める。やはり赤司なのか発音があまりにも綺麗だった。それを恨むかのように見る緑間。

「Do il mio potere a tu. Apra una porta vietata!」

赤司が全て言った後、なにも起こらなかった。

「なんも起こんねーじゃねぇかー。」

青峰がそんな事を言った瞬間、皆が身に付けているブレスレットがいきなり光始め、皆を包み込む。勿論、突然の出来事に皆は驚きを隠せなかった。

皆が次に目を開けたら、違う場所にいた。緑豊かな場所だ。荒れた土地などなかった。しかし、どこか寂しさを感じさせる。

「成功…したんスかね…?」

「ねぇ!皆のブレスレットが!」

桃井の声で皆は、それぞれのブレスレットを見る。ブレスレットは、先ほどとは違って朽ち果て外れる。外れるブレスレットは、地面へと落ちる。
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