第3章 安否
あれから数ヶ月経った。そして、赤司から突然連絡が来て、ある公園に集まった。黒子、火神、笠松、黄瀬、緑間、高尾、青峰、桃井、紫原、氷室、赤司、実渕と集まる。
「なんだよ。赤司…。だりぃ~んだけど~?」
青峰は、だるそうな表情をしながらベンチに横になる。それを注意をする桃井がいる。赤司は、腕を組みし真剣な瞳へと変える。
「あれから数ヶ月経ったが、気にならないか?彼女達の安否を……。」
赤司の一言に、それぞれの目つきが変わる。
「だけど~赤ち~ん。どうやって調べるのさ~。」
お菓子を食べながら紫原は赤司に質問をする。紫原の言った通り柚姫達の安否をするのは不可能に近い。
「方法は1つだけだ。彼女達の世界へ行くという事だ。」
赤司のとんでもない一言に、目を見開く皆。あの青峰すらベンチから起き上がる。
「でもよー、どうやってあの世界に行くんだよー?」
高尾は赤司に質問をする。赤司は、手首を着けてあるブレスレットをみる。そう、あの数ヶ月経ったとはいえ、皆はあのブレスレットを身に付けている。
「まさかと思うが…彼女が最後の言った言葉を…。」
氷室は、恐る恐るそんな事を言うと赤司はゆっくりと頷く。赤司の考えは、柚姫を使ったあの術式を使おうというのだ。
しかし、それはあまりにも難しい事だ。何よりも今の状態であの術式を使おうとは無理に近い。
「まさかとは思うんスけど、あの言葉を赤司っち使う気っスか!?」
「あぁ、その通りだ黄瀬。あの彼女が言った言葉は俺達でいう『イタリア語』だ。」
「不可能なのだよ!赤司。俺達の世界とアイツの世界は…。」
緑間は、眼鏡をクイっとあげながら赤司に言う。