第6章 不可解なこと…
「早速だが、優花…。優花の料理が食べたい。」
光瑠からの一言に、優花は最初目を見開き驚いていたが、やがては、満面の笑みを浮かべては、畏まりました、と元気良く返事をすれば台所へと向かうのだった。
まだ、朝食をとっていなかった為はっきり言ってお腹空いていたのだった。その様子から賢次は安心したのか、僅かだったが表情を崩していた。
「あらあら、余程心配をしていなのね。優花ちゃんなんか、とても喜んでいたわね。」
「はい。全てを話た時は泣いていましたが、やはり会いたがってはいましたよ。私も安心しました。」
実渕は、クスクスと笑いながら賢次に話し掛けていた為、賢次も嬉しそうに実渕に話していたのだった。そして、それぞれ席に座り優花の料理を待つことにした。
その間に、洸汰は賢次にあっちの街の様子を聞く。
「優花を連れてきて、あっちは大丈夫なのか?」
「平気ですよ。もう少し街を信じみてはどうですか?」
「そ、そうか…。」
賢次の意見に何も言えなくなってしまった洸汰。そのとき、料理を運んでくる優花の姿があった。
とても美味しそうな匂いが部屋中に漂い始める。その匂いを嗅いだ青峰と火神は待ちきれない様子もあった。次々と優花は料理を机の上に並べていく。
「どうぞ。簡単な物しか用意してませんが、食べ始めて下さい。」
優花の掛け声で、各それぞれ頂きますの言葉を出せば食べ始める。やはり、優花の料理は絶品だ。