• テキストサイズ

異世界の住民2【黒子のバスケ】

第9章 決着のとき……


賢次を聞いた剛也と理彩は、お互いに笑っては、倒れている突然変異の杲良に近付く。

「さぁ、帰るぞ。お前は、ここに居てはいけない。」

「……僕ノ…野望ガ…。」

突然変異となった杲良は、剛也と理彩と共に、光に包まれて消えていった。

「…終わったのか…?」

青峰の一言に、あぁ…と短く返事をする光瑠は、笑みを零して、黒子達の方を向いて明るい声で言った。

「ありがとう、黒子達。そして、賢次、洸汰、優花。お前達のおかげで、全てが終わった…。」

光瑠の一言に、笑顔を見せる黒子達や賢次達。そして、光瑠は柚姫の方を向いて静かに言う。

「柚姫、お前の自由だ。掟などどうでもいい…お前の自由でいいんだ。異世界にでも行ったら、どうだ?」

衝撃的な言葉だった為、柚姫の瞳は大きく開かれた。しかし、すぐに柔らかい笑みに変わって、ありがとう…と言葉を漏らして赤司に近付いていく。

「征十郎、私は貴方に恋をしました。そして、是非とも貴方達の世界が見たい。行ってもいいかな?」

「あぁ…ありがとう。それに、勿論だ。俺が案内するよ。」

柚姫からの告白に、黒子達は驚いていたがすぐに嬉しそうな表情へと変える。赤司は、柚姫に手を差し伸べる。

それを、柔らかく手を握る柚姫だ。一番、喜んでいたのは優花だ。

「おめでとうございます、姫様。」

「ありがとうございます、優花さん。ですが、貴方にも素敵な贈り物がありますよ。」

柚姫の言葉を理解できない優花は、目を丸くさせていた。
/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp