第3章 安否
そう2人の身体は、限界を超えていて動けなかったのだ。それだけ2人の身体に負担が掛かっていた。
洸汰は、悔しい…と言葉を漏らす。それだけ後悔しているのだ。それで、ついに動けるようになって柚姫と光瑠を探す事にした。
そのタイミングで、黒子達が来たのだ。
「そういや、お前らどうやってこっちに来た?」
洸汰は、黒子達に質問をすると、笠松が順序よく話していく。赤司が呪文を唱えていたら、ブレスレットが光った事も伝える。
その話を聞いた賢次はなるほど…と呟くように言ってから黒子達に説明を始める。
「そのブレスレットは、恐らく姫様の力を分け与えた物に違いないでしょう。術を言うことによって恐らく発動したのではないでしょう。」
そうあのブレスレットは、柚姫が作った為、恐らく力がそのブレスレットに宿ったと話す賢次。やがて、洸汰はふぅ~と息を吐き出す。気になった洸汰は洸汰に問い掛ける。
「疲れましたか?洸汰。」
「あ、いや……。」
賢次の言葉に慌てる洸汰だったが、優しい笑みを浮かばせる洸汰。
「いいのです。無理しては明日に影響がでます。今日は、寝てはどうでしょうか?」
「………すまない。」
洸汰は、それだけを言って地面に寝っ転がり瞳を閉じ深い眠りに付く。その様子から桃井が賢次に問い掛ける。
「あの、賢次さんも休んで下さい。同じように賢次さんも疲れている筈です。」
「そうですね…。お言葉に甘えて今回は先に休ませて下さい。」