第9章 特訓
ケイト「小4の終業式の日よりも前
3月10日に、竜馬に助け出されてから
10日間…家にこもりっぱなしだった。
そんな中、朝日と共に入ってきた。
ソフィア「ケイト、起きなさい」
ケイト「…」
私は、むすっとした顔をしながら
布団をかぶったまま、起き上がると
ソフィア「苦笑)…
ケイト、今日が何の日か解ってる?」
ケイト「…私がいたせいで…
悪いことをしたって人になった…
私がいなかったら、誰もそんな風にはならなかった…」
尋ねかけられた言葉よりも
今、心にある言葉をポツリポツリと紡ぎ出した…
すると…
ソフィア「生まれてきてくれて、ありがとう^^」
ケイト「!!」
そんな言葉に、私は驚きのあまり
顔を上げた。
その直後
いつも通りの温かさを感じながら
その腕の中へと、私はつつまれた。
ケイト「でも…私は;生まれてきたせいで;
嫌な想いとか、一杯させた!!;
私がいたせいで、辛い思いとかも!;」
涙と共に叫ぶ。それでも…
ソフィア「それでも…
私は
あなたがいてくれて、本当によかった^^」
ケイト「え(驚き&涙目」
ソフィア「あなたが生まれてきてくれた。
ここで、笑ってくれた。
共に、色んなことが出来た。
格闘術の修業の合間に
一緒にバスケットボールをして
とっても…楽しかった^^
父さんも一緒になって
母さんも一緒で、ケイトがいて…(微笑)
それが、私たち家族だから^^」
ケイト「っ;」
ソフィア「だから…
そんなに思い悩まないで。
自分ばかり、責め続けないで」
ケイト「でも;私が悪いって;」
ソフィア「それでも…
あなたがいてくれたから、私はとても幸せなの^^
だからケイト…
これだけは忘れないで(微笑)
私は…
これから先、あなたよりは長く生きられない。
けれど…
『あなたをずっと、愛している^^』
いつまでも…
ずっと
あなたのことを、見守り続けるから(微笑)
あなたは…本当に優しい子…
だから、自分で自分を殺す真似はしないで。
自分を、大事にしてあげてね^^」
ケイト「うんっ;;」
そう、優しく頭を撫でてくれる母さんに
私は…涙を止めることが出来なかった…