第9章 特訓
烏間「ほかに
特徴的な所はどこだ?」
ケイト「そうだなぁ…
相手の攻撃をそらす時に
相手がしようとする動きの直角方向へ
その相手の体の一部へ力を働きかけることで
その攻撃を完璧にそらすとか、防御もそらすとか。
片方で攻撃しながら
死角に紛れ込ませながら、相手をとらえたりとか。
単純な力の一点集中だと
両腕の腕力120kg+両足の脚力360kg+
腹筋力240kg+背筋力240kg=960㎏。
その上、遠心力や
全身の微細な動きの変化や、勢いによる力をも
完全に一つになるようしているため、相乗効果が生まれ
『その時の勢いの瞬間速度』が
『秒速680m』と、音速を超えるため
『衝撃波』と重なると同時に、一体化させた攻撃をするから
本来発揮される力の100倍以上も上がり
少なくとも、攻撃による力は96トン以上になるってことかな。
こんな風に衝撃波を使うのを、壱式といって…
後は…
『衝撃波』を纏う分、反動が強いはずだけど
その力を与えているようにしているのは、『空気』のみ。
空気を介して力を伝え、
空気と物質にまで
衝撃波を伝えることで倒している。
埃もつけずに倒せるのは、
その衝撃波を巻き起こすと同時に、
さっき言ったように
その衝撃波を「身を纏う防具」にして防いでいたから。
ってのと、
弐式を学んだ時に、己の一部となるようにやったから。
ん~;
これ以外は思い浮かばないなぁ;」
烏間「そうか…
十分すぎる力だな」
ケイト「頷く)うん。
だけど…
だからこそ、責任を持って振るわなければいけない」
烏間「どういう理由でだ?」
すると…
拳を握り、うつむきながら
ポツリポツリと話し出した…