第9章 特訓
風月流格闘術…
その格闘術は、空手とも柔術とも剣術とも
ありとあらゆる格闘術とも違う型ばかり。
その使い手は
相手からの攻撃が当たったことは皆無の上
(防御として防ぐ時に、触れることはあるが)、
使い手の攻撃を、防御されたことも無いと言われている。
全てを避ける際に使われる回避術
それが…
先程も言っていた、
相手に完璧に合わせ、相手の動きに馴染ませると同時に
その動きを完全に己のものとする、独特の『呼吸法』だ。
浅く、それでいながら深い呼吸。
それにより、
息を止めていると感じるような浅い呼吸でも
十分な酸素を補給できているようだ。
殺せんせー「ぬるっふっふっふっ。
そういうことなら、いつでも手合わせしましょう^^」
ぼろぼろにやられていてよく言えるな、こいつは…;
服が所々ぼろついていることは…
あえて指摘しないでおこうか;
殺せんせー「それにしても
全力を出せばマッハ2を超えるとは…
人間としては、最強クラスですよ」
元から最強クラスだと思うが?
ケイト「えへへ^^//」
とても嬉しそうに笑っているな…
烏間「ケイト、時速2448㎞ということは…
相応の熱が、お前を襲っているはずだ。
なぜ、お前にはダメージが全くないんだ?」
ケイト「あー。
それに関しては
風月流『壱式』を習っていた時に
その衝撃波を巻き起こすと同時に、
その衝撃波を『身を纏う防具』にして防ぐ方法。
つまり
衝撃波を送って殴りつけてる相手が
『空気』のため、反動は起こらない。
もし反動があったとしても、
全身へ隈なく伝えるよう
些細な変化を自力でもたらすことにより回避。
そう言った方法を身につけることで
『空気摩擦による高温に、人の体だと耐えられない』
っていう常識を、回避していたんだ。
風月流弐式を身につけてから
その熱も、エネルギーとして己の一部と認識することで
それによる影響を、皆無に出来るようになったんだけどね^^;
火は火を燃やさないって言うのと、同じ原理(微笑」
烏間「なるほどな…
知れば知るほど、奥深いな(微笑&頷く」
殺せんせー「何しろ風月流ですからね(微笑」