第9章 特訓
テストが終わった、次の日
(ナレーション役:烏間)
授業は、今日も始まる。
特訓をしている中、やはり目がつくのは…
烏間「流石だな…
全て、的の中心を射ぬいている」
風月流格闘術…
それは、速度が音速を超えた時に現れる
『衝撃波』を、自在に扱いこなす流派。
たとえ使わない状態=風月流『零式』であったとしても
相手の動きを感じ取りながら読み取ると同時に
全て自在にかわす。
渚「ねえ、ケイトちゃん」
ケイト「何?」
渚「…どうやったら、そんなに撃てるの?」
ケイト「そうだなぁ…
まずは構えるだろ?」
渚「うん」
銃を構え、説明しだしたな。
ケイト「そうして…
息を、銃にあわせるようにする。
相手の息にあわせ、全てを読み取る時と同様に。
そうして…
撃つ!(かっ」
バァン!!
完璧に真ん中を射抜いたな。
渚「わぁ…凄い。
一発も外したことなかったよね?」
ケイト「…」
渚「?ケイトちゃん?」
ん?どうかしたのか?
全く反応がない。
ケイト「ぶはぁーっ!!!!;」
渚「どうしたの!?;(汗」
ケイト「いや;
銃、呼吸してないからさ;
ピッタリ合わせようとすると、気配まで消えて
呼吸までいつの間にか止まってて…
ぜぇ;ちょっと危なかった;」
両手を両膝に置きながら
息を荒げながら言うケイトに対し
渚「あ;大丈夫?;」
心配そうに、その背を撫でる渚。
どうやら、欠点もあるようだな;
ケイト「あ。殺せんせー!^^」
殺せんせー「にゅ?何ですか?」
ケイト「ちょっと、失礼しまーす(微笑」
殺せんせー「ビクッ!);」
ひゅばばばばばばばばばばばばば
また始まったか;
ケイト「くっそぉー;
マッハ2だと、やっぱり無理かぁ;」
殺せんせー「何言ってるんですか!;
100発も当てといて!;
対殺せんせー用だったら死んでました!!;(ぷんぷん」
烏間「何で使わなかったんだ?;」
ケイト「?
だって…皆で殺したいし」
一ヶ月一緒にいて、解ったことがある。
こいつは…底抜けのお人好しだ!;