第8章 テストの時間
渚(次の瞬間、
僕らは背後から見えない問題に殴り殺された)
テストが返された後
烏間「これは一体どういうことでしょうか?」
烏間先生が、本校舎の先生へと電話をかける。
烏間「テストの公平さを著しく欠くと思いましたが」
「おっかしいですね~。
ちゃんと通達したはずですよ。
あなた方の伝達ミスじゃないんですか?
何せおたくら、本校舎に来ないから」
烏間「そのような覚えはないし、
そもそもどう考えても普通じゃない。
テスト二日前に、出題範囲を全教科で大幅に変えるなんて」
「えっと…烏間先生?
うちは新学校ですよ。
直前の詰め込みにもついていけるかを試すのも、方針のひとつ。
本校舎のクラスではなんと、理事長自らが教壇にたたれ、
見事な授業で変更点部分を教え上げてしまいましたよ」
烏間(あの理事長…
自分の主義のために、そこまでやるか。
余計なことをしてくれた。
こいつにE組から去られては、元も子もない)
その後…
殺せんせー「先生の責任です。
この学校の仕組みを甘く見過ぎていたようです。
君たちに、顔向けできません」
落ち込んだ様子で
黒板に向き合い続ける殺せんせー…
それに、一筋の刃が投げられた。
カルマ「いいの? 顔向け出来なかったら、
俺が殺しにくんのも見えないよ?」
それを放ったのは、カルマだった。
殺せんせー「カルマくん!
先生は今、落ち込んで…ん?」
カルマが差し出されたのは、高得点のテストたち。
カルマ「俺、問題変わっても関係ないし」
そのテストの答案に、皆が集まってくる。
カルマ「俺の成績に合わせてさ、
あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。
だから出題範囲変更されても、対処できた。
だけど、俺はクラス出る気ないよ。
前のクラスより、暗殺の方が全然楽しいし(微笑)
で、どうすんの?そっちは。
全員50位以内に入んなかったって言い訳つけて、
ここからしっぽ巻いて逃げちゃうの?
それって結局さ、殺されんのが怖いだけなんじゃないの?」
殺せんせーに挑発をするカルマくん。
その言葉に殺せんせーはピクリと反応する。
カルマの言葉に同調するかのように、ほかの生徒たちも言い出す。
「なんだー。怖かったのか」
「それならそうと言えばよかったのに」
「ねー怖いから逃げたいって」