第6章 風月流の時間
ちなみに、その頃の殺せんせー
北極大気圏飛行中(なぜか再びサンタの格好)
ケイト「でもさ…
父さんと母さんの馴れ初めだけど
衝撃波によって風を扱って
燃えて落ちる飛行機を爆発させないようにしたんだって。
父さんは、
ここの山の地主で風月流派でもあったんだけど、
ボディガードの仕事をして、過ごしていたんだよね。
母さんは、
バスケットボール選手で
祖父の「コート上のスナイパー」に負けないぐらい
すっごくうまい選手だったんだ。
双方共に、国の英雄として持ち上げられてたわけだし」
渚「へぇ…;」
ケイト「剛剣術と柔剣術を同時に扱うのもあって…
それが剛柔剣術でさ
剛剣術の極みによる「衝撃波」を、
柔剣術の極みによる「斬撃」を、一点のみに集約させ、
その物質へと「全体に伝わるように」解き放つことで、
その物質自身が光の粒以下になる威力を発揮し続ける
「斬られたにも拘らず、斬られた物質すらも気付かずに、
違う物質に当たるまで、斬られる前の状態でい続ける」
それほどの「豪快かつ繊細な剣」なんだ。
衝撃波は、空気や物質を通して伝わせることも出来る。
今までのは、それを利用した剣技とも言えるんだ。
それらと違って、
奥義は「超高密度の空気層」を自在に作り出すことで、
相手や物質の動きを
「思いのままに」遅くしたり速めたり
止めたりも潰したりも出来る。
感覚の延長…研ぎ澄まさなければできない、繊細過ぎる剣。
「周りの空気を無理やり一か所へ固め、
その部分だけ密度を高くすることで、
その部位を通る全てのものの動きを悪くて停止、
よくて遅く出来る」ってのは、そういう意味。
無から物質を、気=エネルギーをもとにして作り出す
奥義・極みは、千年に一人しか扱えないと言われているんだ」
渚「要するに…何でもありなんだね;」
カルマ「ますます興味深い内容に入っていくね。
つまり、天候も自在に操れるってことか」
ケイト「でも
大気バランスも崩しかねないから、
原則としては、しちゃいけないって。
命に係わった時にしなさいってさ」
ビッチ「どっちにしろ凄いわよ;」
茅野「あ。殺せんせーが来た」
そうして…
皆で、おいしいジェラートを食べたとか。
殺せんせー「私の分は!?;」
ちゃんちゃん♪