第6章 風月流の時間
その直後…
ケイト「ぎゃああああああああああああ!!!!!;」
杉野にやったのと同様に
筋力を測ろうとする殺せんせー。
殺せんせー「片腕のみの力が60㎏、
片足のみの力が180㎏、
腹筋や背筋は240㎏ずつですね。
158.8㎝と、小柄な割に合わず
60㎏の体重に見合う以上の筋力ですよ。
ぬるっふっふっふっ(高笑い」
ケイト「やる前に一言言え!!;」
殺せんせー「あなたは
利き腕と利き足が左とバランスが取れていますが
利き手だけは右とバランスが取れていませんね。
左と右の差は、左の方が強く
多くて1.2㎏、少なくて0.8㎏。
大して差はありませんが、
左手の方も扱いこなせれば、幅が大きく広がります。
精進してくださいね^^♪」
漢字ドリルなどを取り出しながら
左手を使うことを習慣づけるよう言う殺せんせーだった;
殺せんせー「あと体が多少固いです。
もう少しだけ柔らかくしましょう」
ケイト「うわああああああああああああ!!!!!;」
ケイトの災難は続く…;
渚「…;」←ツッコむ気が失せている
カルマ「あれ?何してんの?」
渚「いや…;
ケイトちゃんが指導されてるんだよ、殺せんせーに;」
カルマ「へぇ~。あれが?」
渚「体柔らかくしろってさ;」
その後…
殺せんせー「普通ならば
力をバラバラに発揮する人もいれば
それらを噛み合わせて、凄い力を出す人だっています。
と言っても…
それらは全て、全て足し合わせる力には満たされない。
ですが…
『全てを足し合わせる力』を引き出せるのは
『風月流』だけなんですよ。
それらを可能としているのは
幼い頃からの、全身の力を一点に集中させても
衝撃にも、力の負荷にも、全く影響の出ないほど
強靭に鍛え上げられた体です。
だから…
ケイトさんの体つきは、女性でありながら
烏間先生ほど、ガタイがよく
腕や足の筋肉まで割れているんですよ(微笑」
渚/カルマ『なるほど/なるほどね』
納得する二人と
微笑む殺せんせーと、若干怒るケイトだった;