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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第31章 夏休み最後の時間






「俺は…

最後にまだ生きている孫とやらを治すために


病気だった俺たち孤児だけを拾って


普通の血じゃダメだとか

お前の一族の血を持ったりとか


その血に耐えられる、その本人が

生涯認め、悪影響を皆無にさせた


伴侶の血とかな」

ケイト「!!」


「そして…

俺は、一族の血だけを受けて治ったものだ。


他の奴等は知らない。


だが、俺だけが奇跡的に力を得るという副作用が出た」


ケイト「つまり…

お前は」

「ああ。

お前の持つ力も使える…


この力を…

俺は、お前を倒すために…


こんな俺にして

拒否し続ける世界を殺すために使ってやる!!」


ケイト「!!」


その直後、白い光を

ケイトへと向ける。


だが…


どぉん!!


手をかざし、そこに集中された白い光により

完全に無効化されていた。


「くっ!!

お前に…

いきなり、拒絶されて

存在そのものを否定されて…


失敗作呼ばわりされて…


っ…(涙)

殺されかけるものの気が解るかぁ~っ!!」


そう殴りかかる


ケイト「ああ。解るよ」


それを受け止めながら、応えた…



「!!」

ケイト「私も…

似たような経験がある。


力がばれた途端、殺されかけて

否定されて…


そんでもって、憎みそうにもなったさ…


それでも…


それでも…


そのおかげで、私は…

その痛みのおかげで、今の私でいられた!


だからこそ、救われたんだ!!

そうやって、今の現状を憎んで当たるんじゃねぇよ!


今の現状を憎むよりも、

その「今」を貫けぇっ!!」

その言葉と共に、殴り飛ばす


「っ;」

ケイト「その経験は

他でもない、お前のものだ。


お前は…

お前しか、いないんだ!


たとえどこまでいこうが、どんな道を進むことを選ぼうが

お前は、お前だ。


たった一人のお前なんだ!


だから…

そんな風に言うな…


そんな風に、憎んで生きるな…


どっちも、辛いだけじゃねぇか;」


その言葉と共に、涙を流す…


(涙…?

俺のために…泣いてんのか?)


それに驚き

攻めようとする動きが止まった…

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