第31章 夏休み最後の時間
敵が現れる、その前…
血を取るために、自身でつけた
腕の傷が塞がったのを確認してから…
渚「ケイトちゃん、もしかして…
さっきの人と、その理由…解ってたの?」
ケイト「なんとなくで…
確証もなかった…
それでも、あいつがあぁ言ってるのには
少なくとも、自身の命が助かりたいってのがあったはずだ。
だから…
最初から瓶を、ここに置いといたんだ。
予知夢で見たからな^^」
茅野「そうだったんだ…」
そう話し出す三人。
だが、カルマの一言で
一瞬、空気がこわばった…
カルマ「で?
その後に見た、同じ力を持つ者の強襲は?」
渚「…え?」
茅野「まさか!いるわけないじゃない^^;」
ケイト「でも見た」
『!!』
ケイト「なんかよく解らないけど…
もしかしたら…
あの薬を生み出すまでの、実験体とか?;」
「その通りだ」
ケイト「!」
突如、声と共に現れ
振り返ると同時に…強烈な一撃を加える…
どごおぉん!!
びりびりびり
凄まじい衝撃波同士がぶつかり合い
空気が振動する中、互いは見つめ合っていた…
ケイト「…」
誰が?何者で、どういうつもりで?
そんな疑問よりも、着目していたのは…
その…纏っていた風だった…
ケイト「風月流・弐式か…」
「ああ…」
ケイト「…お前は、誰だ?」
「…あの治療薬を完成させるまで
実験体になった、孤児だぁ!(睨」
その直後…
凄まじい勢いで攻めたててきた。
相手の拳や蹴りをかわし
それでも、何度もぶつかり合う
そして…
技が、炸裂し合う
互いは、風によって宙をうき
ケイトは衝撃波を使って、マッハ5の加速で庭へ叩き落とす。
「くっ」
ケイト「なあ…
さっきの実験って、どういうことだ?」
その横に降り立ち、尋ねるケイト…
その答えとは…