第30章 アメリカの時間2
カルマ「知ってるよ…
それで…
自分が、化け物だと言われて
否定していなければ違ってたかもしれないって
祖父母の死を、自分のせいにして
いじめっ子から「人殺し」とののしられて
自分も「殺したのも同然だ」と、今も思っていたり
両親の死もまた、自分のせいにして…
ちゃんと解ってる…
一歩一歩、しっかり歩んできたってことも…
だからこそ…
ここでひくわけにもいかないって想ってる事も
それで…
どんなに辛くても苦しくても、それから逃げずに!
それまでの出来事を!!
過ごしてきた時間を!!!
無意味にさせてたまるかって思っていることも!!!!
それでもさ…
それで、本当にいいの?
そんなのは…
自分が、辛いだけじゃん…(涙」
そう言いながら…
ケイト自身の心の内を読み取ったかのように
涙を流しながら、辛そうに言うカルマ…
ケイト「何言ってんだよ。
辛いことなんかない。
他でもない皆が、笑っているんだ(微笑)
私も嬉しくて、笑いが止まらないよ^^
…(ぼろぼろ)
?
あれ?…何で?」
そう言いながらも…
瞳から、こぼれ落ちていく涙…
ケイト「どうしてっ…涙が…
あの時…出なかったのに…
何で…どうしてっ;;」
顔は、解らないというかのような表情をしており…
その涙が零れ落ちた先、左手を見つめながら言うケイト…
カルマ「…」
そう、動揺するケイトに対し…
カルマは…
それを、優しく…
それでいながら強く、抱き締めた…
カルマ「もう…
無理なんて、しなくていい…
隠し続けてきた感情も…
堪え続けてきた涙も…
全部、ぶつけていいから…
無理して、安心させようとしなくていいんだよ…
だから…
大丈夫だから…」
ケイト「っ!;(ジーン」
カルマ「もう…
戻ってきていいから…
それも全部…
俺は、受け止めるから…
だから…
今は…
今だけは…泣いて…」
そう言いながら
肩まで、しっかりと掴むカルマ…
受け止めるという想いと共に…
昔のケイトに戻ったとしても
それごと、大好きだという想いと共に…
愛していると想いと…
ケイトが、本当に幸せでいて欲しいという願いと共に…