第30章 アメリカの時間2

ケイト「うっ…

ひっ…


うあああああぁぁぁぁぁ！！；；

ああああああああぁぁぁぁぁぁーっ！！！！；」


そんなカルマに、ケイトは…

叫び声と共に、涙を流した…


その当時

打ち明けられなかった想いを込めながら…


ずっと、押さえ続けてきた想いがこぼれ出ているかのように


叫び、涙を流す…



いくつ流れ出していっても

止まり続けることも無く、次々と溢れ出ていく涙…



それは…

まるで、その当時の想いが


どれほど大きく

濃密だったかを、示しているかのように見えた…




殺せんせー「それでいい…


それこそが…


自分が、ありのままでいられるために

必要なことだから…（微笑」


そんな中、呟かれる言葉…



それは…

掛け替えのない、綺麗な想いによって繋がれた


大切な…『絆』だった……



その後…

落ち着きを取り戻し…



ケイト「自分が…

居なければと思っていた…


自分のせいだと、思っていたんだ…


小さい時は…人の不幸に鈍感で

考える力も無くて…


それでも、大切にしたくて…


笑顔でいて欲しくて、幸せでいて欲しくて仕方がなかった…


相手の笑顔が、大好きだったから…


でも…


もう二度と、返って来ない…


過ごした時も…その想い出も…


最も、失いたくないものでさえも！！；（涙」


ポツリポツリと紡がれる言葉…

再び、溢れ出ていく涙…



ケイト「でも…

それを切り捨てていくことで


傷付けて、前に進んでいくばっかりで…


本当の意味では、越えれてなかったんだ…きっと……


その死を、無意味にさせないために…

両親も祖父母も望んでいる、『生きるため』に…


だから…

その一歩一歩の積み重ねで

過去の自分を、何度も置き去りにしたんだ…


その過去があるから

それを繰り返させないようにという認識はある。


けれど…


小さい時みたいに

考えないで、生きることは…


感情に任せて

動くことが出来ないようになっていた…


その悲しい思いも、憤りも…全部……


そうじゃないと…

耐えられなかった！！；；；」


未だ、その言葉に溢れ出てくる涙に


ケイトは…

それを必死に手でぬぐいながら、言い続けていた…