第30章 アメリカの時間2
それを見ていた人たちは…
渚「大変だ!止めないと)
殺せんせー!(汗&向く」
そう言いながら向くと…
殺せんせー「手を出してはいけません」
渚「え!?」
茅野「何で!?
ケイトちゃんとカルマ君、両方ぼろぼろに」
殺せんせー「それでいいんです」
二人『!!』
殺せんせー「ぶつかり合わないと、解らないことがある。
それは、真剣な想いです。
その想いに懸ける意志であったり、覚悟であったり…
そう言ったものを知り、理解するには
実際にぶつかり合ってみなければ
どれほど真剣に取り組んでいるのかなどは解らない…」
そう言いながら、二人を見る
一旦距離をとって、それでも睨み合い…
再び続く闘いを見ながら…
殺せんせーは、見続けていた…
その戦いの一部始終を、見落とすまいとしながら…
渚「…」
それに、同じように渚たちもまた
その闘いの行く末を、見届けようとしていた…
そうして、50分後…
カルマ「はあ…はあ…」
ケイト「はあ…はあ…」
両方共に、肩で息を荒らしながら…
それでも、必死に…真剣に…
全力で、ぶつかり合い続けた…
この想いだけは、譲れない…
その真剣さが…
それに懸けるひたむきさが…
こもった一撃を、互いに食らわし合い続けていく…
殺せんせー「これは…
暴力ではない。
互いに、それに懸けるものを測り
知り、理解し…
これからを決めるために欠かせない、必要なものなんです…
言葉では、伝えきれないもの…
それは、行動で補うものです。
想いとは…
力に繋がり、弱さにも強さにも繋がり…
それでも、愛として…
絆として、人と繋がっていく…
それでも、間違った方向に行こうとしているのなら
必ず、正さなければいけない。
取り返しのつかないことになる前に…
そのために…
あぁして、全力でぶつかりあえる
「パートナー」が必要になるんですよ(微笑」
そう微笑みかけながら、説明する殺せんせー…
それに思わず…
殺せんせーを見つめて聞き入ってから…
共にぶつかり合う二人を、見守っていた…