第30章 アメリカの時間2
そう、話し終えた後…
カルマ「…」
ばきいっ!!
そして、右拳で壁まで殴り飛ばされた
ケイト「っ…」
カルマ「自分を大事にしろって…
そういう意味で言ったんじゃない!!
悩めとか、苦しめとか
そういうつもりでいうわけないでしょ!!??
さっきのだって…
どういう反応するか、
軽い「からかい」のつもりでやったってことぐらい
本当なら解ってんじゃないの?
俺にとっては…
あんたの方が大事なんだよ!!」
ケイト「!…;(ジワッ)
…(目を伏せて俯く」
その言葉に驚き…
涙が滲み、思わず目を伏せ…
過去の出来事を思い返しながら、うつむいていた…
カルマ「…ケイト…
辛い気持ちも解る…
それでも…
その板挟みで苦しむより、俺は……
俺は…
それごと背負って、
それでも笑っているあんたが、強いって思った…
でも…
それって……
俺たちが笑っていられるために、笑ってたって事?
ふざけんなよ…」
ケイト「…」
そう言いながら
殴り飛ばされてから、壁を背に座り込んだまま
無言のままでい続けるケイトに対し…
歩み寄っていく
カルマ「そんなの、俺が望むと思ってんの!!!!??」
ガシッ
ぐいっ!!
その胸ぐらを掴んで、体を起こして立たせながら
顔同士を詰め寄らせる
カルマ「なんとか言えよっ!!!!!(睨む」
その顔は、辛そうに歪んでいて…
ケイトもまた辛そうに、沈みながらも…
暗い瞳をしたまま、カルマを見つめ返していた…
ケイト「瞳をあげる)うるさいな…
ほっとけよ!!(拳を握る」
ばきぃっ!!
渚/茅野『あ!/!!』
カルマを左拳で殴り返した
すると…
カルマ「そう…
だったら、力づくでも
大切にする大事さを叩きこんでやるよっ!!(くわっ」
ばきぃっ!!
ケイト「こんのっ!!」
ばきぃっ!!
どがばぎどごずがどずんっ!!!!
凄まじい、殴り蹴り合いが始まった…