第30章 アメリカの時間2
そうして、朝ごはんを食べていた頃…
茅野「え?
ケイトちゃんを嫌いな人が?」
律「はい。
親の七光りだと、心無い噂を流されることもありますが
それでも態度を変えないことから、本当に最高の人気者ですよ^^」
渚「そうなんだ…
嫌いって言われたら…
僕だったら、どうすればいいか悩んじゃうなぁ^^;」
茅野「うん。
それで、私だったら知らん振りする!
嫌いって言われたこと自体だけ」
律「ケイトちゃん、私はあなたが大好きですよ^^」
ケイト「!…//(微笑)
ありがとう、律^^//」
茅野「…何で、男に生まれてこなかったんだろ//
もったいないなぁ;」
そう残念そうに、皆に聞こえないよう小声で呟く茅野
だが…
カルマ「ケイト、俺はケイトが嫌いだ」
ケイト「!!!」
渚「え?」
茅野「え?」
律「?」
カルマ「…なんて言ったらどうする?(にや」
茅野「なんだ;冗談だったんだ;」
渚「脅かさないでよ、カルマ君;
ケイトちゃんだったら、きっと死んじゃうって;
冗談を真に受けるタイプだから;」
殺せんせー「あのっ;
軽々しく地雷に触れない方が;」←やっと泣き止んだ
カルマ「大丈夫だよ。
どうなっても、それごと俺が受け入れるから(微笑)
ね?ケイト
…
?
ケイト?」
そう返しながら、ケイトへいい
最後に尋ねるカルマ…だが…
ケイト「…私も、嫌いだよ…
自分自身が…」
『!!』
暗い顔をしながら呟かれた一言に…
思わず、驚く皆…
カルマ「…どういうこと?」
ケイト「…私なんかは…
嫌っている人の方が、よっぽど多いって事さ。
私が、私自身を嫌いな理由は…
私が、祖父母や両親を殺した人だからだ…
自分にある責任をないがしろにできない…
そんな自分も…
助けることさえできなかった、不甲斐ない自分も…
全部…嫌いなんだ…
化け物と、ののされる自分でさえも…」
そう言いながら、左手を見つめる…