第29章 アメリカの時間
ケイト「カ…ル、マ(ぼろぼろ」
それに…
ぼろぼろと涙を流しながら、カルマを抱き返す
ケイト「ごめん…;
そんなつもり、なかったのに;;
カルマの腕、傷付けるつもりなんてっ…;
私には、なかったのにっ!!;;」
カルマ「大丈夫。解ってるよ」
ケイト「それでもやだ;
私にとっては…
私にとっては!;」
チュッ
カルマ「解ってるよ…
言わなくても、解ってる…
大好きだから、大切だから…
そんなのはもう、とっくにわかり切っている…
俺も、同じだから(真剣」
ケイト「!
でも、合わす顔が」
カルマ「合わす顔が無くてもいい。
俺は、そのケイトの隣に居たい。
ケイトになら、どうされてもいい。
それぐらい、俺はケイトを愛している。
これから先、どんな予測不可能な事態になっても
俺はケイトを愛し続けるし、護り抜き続ける。
それが…
俺の、一生を懸けて在り続けたい道だから…
そう…今も、それ以外考えられない…
だからさ…
そういう風に言って、逃げても
俺は、地の果てだろうが
どこだろうが、絶対追いかけて離さないから
この手も、心も…
絶対に放す気はない
離したくなんかはない…
がんじがらめになって、離れられなくなるほど
傍に居て、離さないから」
ケイト「…っ;(ジーン」
カルマ「だから、不安がる必要なんてない。
俺が、居るから
世界中が敵にまわろうが、どうなろうが…
俺だけは、死んでも離さないから(真剣」
そう、真っ直ぐに
真剣な目と表情をして…
抱き締め続けていたケイトに言い続けたカルマ…
その言葉に…
嬉し涙が、止まらなくなっていた…
どこまでいっても、一緒…
その意味を噛み締めながら…
その温かさと
頼り甲斐のある、生涯大事な人を抱き締めながら…
ケイト「…私も…同じなんだよっ…;
ずっと……
ずっと…愛してる;;」
そう涙と共に、語り
ケイト&カルマ『愛してる』
互いに、目を瞑りながら
想いと共に、唇を重ね合わせた…
何度重ねても足りない、深い想いと
互いが互いに抱く、愛おしさと共に…
そうして…
ケイトは、落ち着きを取り戻し
また一つ、闇から解放されたのだった…