第28章 安らぎの時間
ケイト「え?
怖くないのが怖い?」
カルマ「そ。
あの時の渚君見てさ…
俺、衝撃受けた。
鷹岡を倒した事じゃない。
倒して帰ってきた後だよ。
全っ然怖くないんだ、
あんだけの強敵を仕留めた人間が。
強い所を見せた奴って
普通ちょっとは警戒されるけど
渚君は何事もなく
皆の中に戻ってった。
目立つの苦手だから、ちょっとだけ照れ臭そうに
ケンカしたら俺が百パー勝てるけど
殺し屋にとって
そんな勝敗、何の意味もない。
警戒『できない』。
怖くないって
実は一番怖いんだなって、初めて思った」
ケイト「…」
カルマ「でも、負けないけどね。
先生の命を頂くのは、この俺だよ(微笑」
ケイト「…そっか(微笑)
私は、皆と一緒にやりたいな。
皆と一緒に過ごしたきた…
そんな日々も、想いも一緒に込めながら
触手から人へ戻すように」
カルマ「?もともと人?」
ケイト「さあ?なんとなく人じゃないの?」
カルマ「どこをどう見たら、人になるの?」
ケイト「じゃあ、なんで人間に頬を赤らめるの?」
二人は自然と、そういった問答をし合い…
カルマ「…ケイト…」
カルマは、前を歩くケイトへ呼びかけ
ケイト「?何?」
ケイトは振り向きながら、?を浮かべていた
カルマ「…何か、知ってるの?
殺せんせーについて…他のことも全部…」
ケイト「………
さあ…
どうなんだろう…
自分のことさえも、あまりよく解ってない…
それでも、殺せんせーの努力はよく解ってるよ…
皆が楽しめるように
のびのびと、ありのままに
明るくい続けられるように…
どんな些細なことにも…
ちゃんと、心配りしながら頑張れるって…
そう簡単には出来ないことだって、私は思うんだ…
だから…
皆で殺したい…
皆に殺されたいって望むのなら
その想いも込めて、触手だけを殺して
もとの殺せんせーへ戻したい。
そう思うんだよ(微笑)
元々が人であっても無くても
殺せんせーは殺せんせーだ。
私は、その殺せんせーを人にすることで
皆と一緒に力を合わせて、殺したいんだ^^」
そう振り返りながら、ケイトは笑っていた…