第28章 安らぎの時間
カルマ「人にする?
そんなこと、できるわけ?
始祖神の力でするなら解るけど」
その言葉に、眉をひそめながら尋ねる
ケイト「…皆と一緒にだよ。
まだ、過去を教えてもらってないから
ハッキリとは分からない。
でも…過去を教えてくれたら…
すぐにでも、探しに行こうと思ってる…
この絆は、殺させやしない。
本気で感謝してるなら
そこまで殺せんせーが
私たちのために頑張ってくれた日々も
今まで、私たちが築き上げてきたものも
無意味にさせないためにも…
ちゃんと考えて
一歩一歩踏みしめて、皆と一緒に
殺せんせーという存在を護るために、殺したい(微笑」
カルマ「………(汗)
ふぅん…
ちゃんと考えてたんだ(微笑」
ケイト「そうじゃなきゃ
皆と一緒に殺そうとなんてしないさ。
始祖神の力を使えば簡単だ。
でも、それは私自身が持つ力であって
皆の力じゃない。
皆のおかげで身に付いた力でも、皆自身のじゃない。
私自身だけで手を下して殺せば…
一人で殺したのも同じだ…
一人でじゃない、皆と一緒にじゃないと意味がないんだよ…
今まで、皆と一緒に築き上げ続けてきたんだから…」
カルマ「なるほどね…
できるのにやらないんじゃない。
皆とじゃなきゃ、しないんだ」
ケイト「そういうこと!^^
私は、いつだって変わらないさ(微笑)
皆と一緒に、最後に笑い合いたいから!^^」
そう笑いながら、人差し指を天に向ける
その天は…
海底洞窟にできた、天の空を見上げることが出来る穴…
その星々の輝きと共に、笑いながら言った…
その姿は…
まるで、星々のようにキラキラと明るく輝いていた…
カルマ「ふっ…
俺も付き合おうかな。面白そうだし(微笑」
そう呟かれた言葉は…
天に、小さく響いていた…