第27章 決着の時間
殺せんせー「…
ですが、今は違う。
そうでしょう?」
学「まったく。
見抜かれてばかりだな(苦笑&溜息」
殺せんせー「他でもないあなたのことです。
ずっと責めて責めて責め続けてきた…
自分の中に巣食う化け物を制御したはずだった…
しっかりと理性を築き上げ、頑張り続けてきた…
それなのに…
あんな悲劇が起きてしまった…
しかし、それで
そうさせた、いじめっ子の親たちだけが
すべて悪いという事にもできなかった…
自分もまた、その要因に入っているからこそ…
そう、責めざるを得なかったんですよね?」
学「その通りだ…
だが、俺は…
あいつに救われた(微笑)
あいつもまた、苦しんできたはずなのに
俺を許した。
あまつさえ、こんな俺を大好きだと言ってくれた。
そして…気付いたんだ。
あいつらが生きていたのなら…
本当に、何を心から望むだろうってな。
そしたら…
笑って、こういいやがる…
『何言ってんだ?
必死に築き上げ続けてきた力を
無駄にさせる方が、よっぽどもったいないだろ?
他でもないお前のことだ。
これからも、自分を責めることばっかりになるだろう。
けどな…
それでも俺は、お前なら大丈夫だって信じてる(微笑)
やれよ。
絶対、大丈夫だから^^』
まったく…
親子ともども、よく似てるよ。
最高のバカだ;
人のことばっか大事にしやがって;
俺にも大事にさせろよ;;」
そう、涙をこぼしていた…
殺せんせー「清らかな、愛を持った
正しき聖なる心…
そのケイトさんの心が
きっと、彼の闇を明るく照らしたのでしょうね(微笑」
それに対し
殺せんせーはつぶやきながら、微笑んでいた…
烏間「…
『決して忘れるな。
周りに人はなく、ひとりあれど
心は常に、共にあり』
この言葉は、あなたが教えて下さったものです。
ですが…
あなたが、教わったものではないのですか?
悟師匠に…」