第27章 決着の時間
ただの猫だまし。
だが、鷹岡は極限にまで神経が過敏になっており、
ただの猫だましでも、十分に効果はあった。
それこそが…
夏休みで、ロヴロが渚に教えた必殺技だった。
必殺技の条件
条件1:武器を2本持っていること
条件2:相手が手練れであること
条件3:相手が殺される恐怖を知っていること
条件は全て、整っていた…
鷹岡は後ろに仰け反り、動きを止める。
渚は、その数瞬を見逃さず、
腰のスタンガンに手を伸ばし、滑らかに抜く。
そして鷹岡の脇にスタンガンを当て、電流を流す。
鷹岡は膝を着き、動かなくなる。
だが、まだ意識はあるようだった。
寺坂「とどめだ、渚………
首辺りにたっぷり流せば気絶する」
寺坂の言葉に従い、
渚はスタンガンで鷹岡の顎を持ち上げる。
渚「鷹岡先生、ありがとうございました^^」
渚は笑顔で、鷹岡にお礼を言い、電流を首に流した。
鷹岡は気絶し、その場に倒れ込む。
「や、やった……」
「よっしゃあああ!ボス撃破!」
全員で歓声を上げる。
落ちた梯子を拾い上げ、全員で渚を迎える。
殺せんせー「よくやってくれました、渚君。
怪我も軽そうで安心しました(微笑)
といっても
事前に渡されたケイトさんの力で治ってますね」
渚「………でも、皆の薬が…」
ケイト「だぁかぁらぁっ!
大丈夫だって言ってんだろうが!
私の力に任せんさい!!」
『…いや…
最後の言葉遣い、何?・・;』
全員、見事に気が合うと同時に呟いていた;
ケイト「!
あ、間違った。
任せんしゃいだった」
渚「どっちも大して変わらないよ!!・・;」
腹がまだ痛むのか、抱えながら言い切るケイトに対し
渚は思わず突っ込み
ケイト「いやいや。
イントネーションが少し違う。
最後が上がって、最初は下がって」
渚「どっちでもいいから、そんなことっ!!;」
人差し指を立てながら説明するケイトに対し
渚は再びツッコみまくっていた…^^;