第27章 決着の時間
殺せんせー「烏間先生、もう大分精密な射撃ができるでしょう」
そんな中、殺せんせーが烏間先生に小声で話掛ける。
殺せんせー「もし渚君が生命の危機と判断したら
迷わず、鷹岡を撃って下さい」
渚は、前回と同じように暗殺に持ち込もうと動く。
だが、その前に鷹岡によって、腹に蹴りを喰らった。
渚「あぐっ!」
鷹岡「おら、どうした?殺すんじゃなかったのか!?」
渚がナイフを振ってもかわし、弾かれ、
逆にカウンターを喰らう。
渚に反撃の暇も与えず、鷹岡は渚に攻撃をしまくる。
鷹岡「へばるなよ。今までのは序の口だ。
そろそろ、俺もコイツを使うぜ」
そう言って、鷹岡は
渚が持ってるのと別のナイフを取り出し、
手の中で器用に回す。
鷹岡「手足斬り落として、標本にしてやる。
ずっと手元に置いて、愛でてやるよ」
鷹岡は狂喜の笑みを浮かべ、ナイフを手に渚に近づく。
茅野「烏間先生!もう撃って下さい!
このままだと、渚が死んじゃうよ!」
茅野が烏間先生に撃つようにお願いする。
烏間先生も危険と判断したのか、
鷹岡にバレないように銃を構える。
寺坂「待て……手出しすんな」
だが、それを止めたのは寺坂だった。
カルマ「また放っておけって?
そろそろ俺も参戦したいんだけど」
寺坂「カルマ、テメーは訓練サボってばっかで知らねぇだろうが、
渚の奴、まだ隠し玉持ってるよーだぜ」
鷹岡がナイフを手にした瞬間、渚の気配が変わった。
鷹岡は、渚の気配が
さっきと変わったことに気付いたのか、動きを止める。
深呼吸を一回。
そして、渚は笑った。
「笑ってる!?」
「これって前のと同じ……」
「いや……何処か違う」
渚は、前と同じように笑顔で歩き
そして、ナイフが間合いに入った瞬間、
ナイフを空中に置く様に捨て、
鷹岡の目の前で、両手を叩いた。