第27章 決着の時間
後ろ手に縛られ、
お腹にプラスチック爆弾を
抱え込むように、支柱に縛り付けられていた
そんな中…
寺坂「お前!きたねぇぞ!!」
渚「やめて!」
鷹岡「ま、戦うってんなら別だ。
だがな、
一瞬で終わっちゃ俺としても気が晴れない。
だから闘う前に…
やる事やってもらわなくちゃな」
そういうと鷹岡は人差し指を下に向けこういった。
鷹岡「謝罪しろ、土下座だ」
そんな中…
一人、見えないように動いていた…
ケイト「っ…
(ここはどこだ?
…何で私、ここに?」
学「おい、ケイト。
今ほどく。じっとしといてくれ(小声」
ケイト「いらない。
それと、あんたのこと…
大好きなんだ。
父さんから、ただ聴いてただけだった…
それでも、そんなに凄い人なんだって
父さんが認めるライバルなんだって解って…
今も、凄く尊敬しているんだ…」
学「バカヤロウ!
いいからジッとしていろ!
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ケイト「ほどいたらばれる上に爆破するんだ、これ。
どっちにしろ爆破するんなら、
不自然じゃない方を選びたい。
すこしでも、ワクチンを壊される可能性を減らすために…」
学「!」
それに対し、ほどこうとする動きが止まった。
ケイト「それと…
さっき、あぁ言ったけどさ…」
それに、思い浮かぶ言葉
「…憎くないと言えば、嘘になる…
でも…私は、許そうと思う(真剣」
ばれないよう、うつむきながら
ケイト「私は…憎まないよ^^」
学「!!
何で…」
ケイト「だって…
そのおかげで今
皆と一緒にいられる。
ほんの僅かでも、時間がずれていれば
今という瞬間は、違うものになっていた。
そして…
憎んで、怒って、あたったって…
そんな道の先には、
哀しみや痛みや苦しみしかないから…
父さんが望んだ未来はないから…
死んだ皆が望む、幸せな未来は待ってないから…(微笑&真剣」
そうケイトが言って、軽く視線を向けられた直後
死んだ(殺された)皆の姿が
学には、被さって見えていた…