第27章 決着の時間
ボスの近くには治療薬と思われるスーツケースが!
しかし、そのスーツケースには
プラスチック爆弾が設置してあり、
いつでもボスの手元のスイッチで
爆発させられることができるよう。
ここで生徒たちは
烏間先生の合図で、じりじりと近付いていき
主犯を取り押さえようと、接近していく。
もし感づかれたら、主犯がスイッチを押す。
その前に、烏間が本人の腕を撃つ…
その隙に奴を押さえる…!!
そう、気配を殺して近づいた生徒たちだったが
当の主犯には、バレていたようで…
主犯「かゆい」
黒幕が喋った。
主犯「思い出すほどかゆくなる。
でも、そのせいかな。
いつも傷口が空気に触れるから……
感覚が鋭敏になってるんだ」
そう言って、黒幕は部屋中になにかを投げる。
それは…たくさんのリモコンの予備だった…
主犯「言っただろう?
元々マッハ20の怪物を殺す準備で来てるんだ。
リモコンだって、超スピードで奪われないように予備も作る。
うっかり俺が倒れ込んでも、押すくらいのな(にや」
渚(その声は…
聞き覚えのある声だった)
烏間「ロヴロさんが連絡がつかなくなった、殺し屋三名。
そして連絡がつかなくなったのは、身内にもいる。
防衛省の機密費…
暗殺に使うはずだった金をごっそり抜いて、
俺の同僚が姿を消した」
烏間先生は
銃を構えたまま、黒幕の名前を叫ぶ。
烏間「……どういうつもりだ、鷹岡ぁ!!」
ちょうど、その時
黒幕=鷹岡は回転椅子を使って振り向いた。
その姿は、かつての甘いもの好きの
近所の親父みたいな外面雰囲気はまるでなく、
両頬にひっかいた跡がついて
目はギョロッとした狂ったような男だった。
鷹岡「悪い子達だ。
恩師に会うのに裏口から来る。
父ちゃんはそんな子に教えたつもりはないぞ。
仕方ない、夏休みの補習をしてやろう」
鷹岡はリモコンを構え
ケースを持って、椅子から立つ。
鷹岡「屋上へいこうか。
愛する生徒に歓迎の用意があるんだ。
ついてきてくれるよなぁ?
お前らのクラスは……
俺の慈悲で生かされているんだから」
そんな鷹岡に…
皆は、ついていくしかなかなかった……