第26章 伏魔の時間
殺せんせー「どんな人間にも
殻を破って、大きく成長できるチャンスが何度かあります。
しかし
1人では、そのチャンスを生かし切れない。
集中力を引き出すような
強敵や経験を分かつ仲間たちに恵まれないと…
だから私は、用意出来る教師でありたい。
生徒の成長の瞬間を見逃さす
高い壁を
良い仲間を、すぐにそろえてあげたいのです」
そう笑いながら言う殺せんせーに対し
烏間(なんて教育だ。
命がけの打ち合いをした後なのに…
表情はむしろ、戦う前より中学生だ)
そこには…
腕で微笑みながらタッチし合う
千葉と速水の姿が見えた。
その後…
スモッグの毒ガスを吸った烏間先生も
烏間「だいぶ動けるようになったが…
まだ力半分って所だがな」
護衛を素手でしめて倒しながら言う烏間先生…;
「力半分ですでに俺らの倍強ぇ…;」
「一人で行かせた方がよかったんじゃ…;」
そういうのも無理もなかった^^;
殺せんせー「だんだん黒幕について分かってきました。
黒幕の彼は殺し屋ではない。
殺し屋の使い方を間違えています。
元々は先生を殺すために雇った殺し屋。
ですが、先生がこんな姿になり
警戒の必要が薄れたので、見張りと防衛に回したのでしょう……
でもそれは
殺し屋本来の仕事ではない。
彼らの能力はフルに発揮すれば恐るべきものです。
たしかにさっきの銃撃戦は戦術で勝ったが
狙った的を一ミリも外していない。
カルマ君の時も、日常で後ろから忍びよられたら
あの握力で瞬殺されていたはずです」
カルマ「そりゃね;(苦笑」
殺せんせー「黒幕が殺し屋なら
もっと上手く殺し屋を使うはずですからね」
その当の黒幕は、ずっと弱りきってる中学生を見て
喜んでいただけだった…
そんな黒幕に対して、ブチギレる寺坂だったが
寺坂もウィルスに感染していた…
寺坂「俺は体力だけはあるから放っときゃ治んだよ」
寺坂の異変に気づいた渚を口止めするも
かなり辛そうだった。
寺坂が下手に前に出たせいで烏間が麻痺ガスを浴びてしまったことや、
以前シロとイトナの計画に乗って、クラスの皆を殺しかけたことを
強く後悔していたことが、見て取れた…
そんな寺坂を見つめる殺せんせー…
そしてついに…
最上階へと足を踏み入れる