第26章 伏魔の時間
主犯「…そうか。
なら、残念だ」
ちっ
ケイト「!」
ばぢぢぢぢぢぢ
ほんのわずかな音に対し、反応を示したとほぼ同時に
ずっと、体の中を駆け巡り、鳴り響き続ける雷音…
ケイト「う…あ…」
主犯「声も出せないか」
学「やめろ!!」
ばぢっ!!
学「っ;(がくっ」
主犯の肩に手を伸ばす学だったが
そいつは、学へ
普通のスタンガンを食らわせ、気絶させた…
ケイト「ぐ…あ…っ…」
主犯「随分苦しそうだな」
ケイト「あ…(がくっ」
主犯「50A(アンペア)でも、ここまで時間がかかるか…
まあいい(にや」
そして、にたぁと笑って
ケイトを縛り付けていた鎖と錠を取りはずし
未だに微動だにしないケイトを持ち、動き出したのだった…
ちょうど、その頃…
中村「ほら、男でしょ。
ちゃんと前に立って守らないと、渚君?」
渚「無理!前に立つとか絶対無理!」
速水「諦めな」
結局、強制的に前に立たされてしまう
渚「どうして、僕が…//」
男のチェックに厳しいからとのことで、女の子にさせられた。
ちなみに、その服は
外のプールサイドに投げ捨ててあったらしい;
速水「自然すぎて新鮮味がない」
そんな渚の姿に目をつけたユウジ
ユウジ(あの子いいなぁ…
慣れてない感じが新鮮だ(微笑))
ここを不潔な場所と言いながら、楽しそうな不破だったが
そんな女子団体(渚目的)に声をかける人物が現れる
ユウジ「どっから来たの、君ら。
あっちで俺と飲まね?
金ならあるから、おごってやんよ」
さっきまで一人で飲んでいた
ユウジという、同い年っぽい男子だった。
その途端、声をかけられたE組女子の目が蔑んでいた;
(なんかチャラそう…)
(大金持ちでも、ケイトとはえらい違いね…)
すると、片岡さんが渚が相手してといて、と
渚の背中を押す。
戸惑う渚だったが、
「怪しまれないように振るまないと」
「何かあったら呼ぶからさ」と
渚一人残されてしまう
ユウジの相手を渚に託し、
片岡一行は、裏口の階段を探しに入っていくのだった。