第26章 伏魔の時間
学「俺は…
俺という名の、心の中に潜む化け物を殺すために
ここに来た…
主犯のあいつは、ケイトを殺すと思ったようだがな…
ケイト…改めて問う。
俺のことが…憎いか?」
ケイト「…憎くないと言えば、嘘になる…
でも…私は、許そうと思う(真剣」
学「!!
…何でだ…
何で…そんなに、俺なんかのことを…」
ケイト「…変わらないさ…
それが…私(俺)の決めた道だから(微笑」
その言葉と共に、頭の中で…
悟の姿と、ケイトの姿がダブり
同じ言葉を言ったことに…驚いていた…
学「…そうか(微笑」
それに、嬉しそうに微笑みながらうつむく学。
学(…悟、見てるか?
…お前の娘は、お前の意思を受け継いでいるぞ^^)
ちょうど、その頃…
E組と烏間先生たちは、5階から6階へ移動しようとしており
律「ここからVIPフロアに通ずる階段は、店の奥にあります。
裏口はカギがかかっているので、
室内から侵入してカギを開けるしかありません」
律が状況説明。
烏間先生がいるため、一緒には中に入れない。
すると、女子たちが行くと言い出す
「先生たちはここで隠れてて。
私達が潜入して中から裏口を開けるから。
こういうところは、女子だけのほうが怪しまれないでしょ?」
烏間「いや、女子だけでは危険だ」
烏間先生が言うと、
カルマが何かに思いついたように手を叩いた。
その視線の先には”渚の姿”があった。
そして…
女装した渚と一緒に、入っていく女子たちだった…;
ちょうど、その頃…
主犯「なるほど…
つまり、こいつを助けるために入ったって所か?」
学「…俺は…
泥酔するまで酔って、悟とソフィアを殺しちまった。
せめてもの償いに、護りたいと思った。
『苦しみも、全てを含めて』…」
ケイト&学『その重みが
さらに力を、より強くする。
想いだけでなく、全てを懸けることで』
学「…悟の口癖だったんだがな;」
ケイト「私も、知ってたから^^」
苦笑交じりに呟く学に
ケイトは、笑いながら答えた。