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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第26章 伏魔の時間




その男を見た時、脳裏をよぎったのは…


10歳の誕生日の夜…
パーティ終了後…


車の中で眠っている時

凄まじい光が差し込む。


そんな中、目を開けると…

ある男が笑いながら、トラックで


自分たちが乗っていた車を、崖下へと突き落とした。


それが…

その運転していた男が…


今、目の前にいた。


「よお。久しぶりだな」


ケイト「なん…で」


「そりゃあ、招待されたからさ。

化け物を、根絶させるためによ」


ケイト「父さんと…母さんを…」

「あの時、言ってたよな?


裁判官の前で

「酔いすぎて、相手の言葉に踊らされました」って

涙ながらによ。


だがなぁ…

それは、嘘だ。


俺と悟が親友だったのは知ってるだろ?」


ケイト「…(頷く」


「…俺たちは、親友であると同時に

長いこと、ぶつかり合ってきたライバル同士だった。


俺は、負けてばかりだった…


だが…

あいつはいつも、こう言った…


「学(まなぶ)…

いつもありがとう^^」


俺のおかげで、助かっている。


俺がいてくれたから、皆が居てくれたから

今、こうして生きているのだとな…」


ケイト「…」


学「俺たちは…
幼稚園から大学まで、ずっと親友だった…


だが…

大学を卒業と同時に結婚し


その妻を…

俺は、一時の憎しみに負けて殺しちまった。


お腹の子と一緒に…


その時、あいつの言葉が頭によぎっていた…


「お前は、大事な親友だ。

いつでも助けに行く。


だから…

助けが欲しい時には、必ず言って欲しい(微笑」


だが…

あいつは、助けちゃくれなかった」


その際、回想されたのは…


学「何でだ…

助けてくれると言っただろ!?」


荒れる天候の中、叫ぶ学の若かりし姿だった…

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