第26章 伏魔の時間
グリップがカルマの攻撃を食らい、ぐらついたのを見て、
すかさずカルマが攻撃をしようとするが、
グリップは、ガスを噴射した。
不意打ちの攻撃に、カルマにガスが直撃し…
グリップ「一丁上がりぬ」
倒れこもうとしたカルマを
グリップが頭を掴んで引きあげる
グリップ「長期戦は好まぬ。
スモッグの麻酔ガスを試してみることにしたぬ」
卑怯なやり口に次々に抗議の声が上がるも
グリップ「俺は一度も素手だけとは言ってないぬ。
こだわることにこだわり過ぎないぬ。
それもまた、この仕事を長くやっていく秘訣だぬ。
至近距離のガス噴射、
予期していなければ絶対に防げない…
!?」
グリップがそう言った瞬間、カルマもまたガスを放った;
カルマ「奇遇だねぇ、二人とも同じこと考えてた(微笑」
カルマの手には同じようなガス噴射器があった
グリップ「何故、お前がそれを…持っているぬ?
…しかも、何故お前は俺のガスを吸ってないぬ…?」
直接ガスを浴び、ふらつきながらもグリップは言う
その直後、グリップはナイフを取り出して、
カルマに襲いかかるが、一発で抑え込まれてしまう
カルマ「ほら寺坂、早く早く!
ガムテと人数使わないと、こんな化けもん勝てないって」
カルマは寺坂達にそう言う
それを聞いた寺坂はため息を吐いて、
寺坂「てめぇが素手のタイマン約束とか、
もっとないわな(微笑」
そして、ほぼ全員でグリップを抑え込みにかかる。
烏間「縛る時、気をつけろ。
そいつの怪力は、マヒしていても要注意だ」
『は~い』
カルマ「毒使いのおっさんから
まだ使ってないのをくすねといたんだ。
ケイトにも使ってたの解ってたし
逆襲ってことでね(にや」
グリップにとってはそれでも疑問らしい。
何故、グリップのガス使用を予知したのかを…
カルマ「当然っしょ。
素手以外を全部を警戒してたよ。
あんたが素手の戦いをしたかったのは本当だろうけど、
俺らをここで止める為にはどんな手段でも使うべきだし。
俺でも、そっちの立場ならそうしてる。
あんたのプロ意識を信じたんだよ。
信じてたから警戒してた(微笑」
そういうカルマに対し…
皆は、納得したかのような顔をしていた…