第26章 伏魔の時間
カルマはグリップに対して、武器を使い、
一発放つが、グリップはその武器を握りつぶす。
ここから素手同士の勝負となるが、
カルマはグリップの攻撃を全て避けるか、さばいていく
カルマ(頭蓋骨を握りつぶすような握力…一度掴まれたらゲームオーバー。
普通に考えてむりげーだけど、立場が逆なだけで…
いつもやってんだよね…。そのムリゲー)
そんなカルマの様子にE組の皆は驚く
殺せんせー「烏間先生の防御テクニックですね…」
烏間(殺し屋にとって、防御技術は優先度が低い。
だから、授業で教えた覚えはないが…目で見て盗んだな。
俺が生徒のナイフを避ける動きを。
赤羽カルマ、このE組でも戦闘の才能は頭一つ抜けている)
カルマ(避けられるけど、
こっちから攻め込んだら捕まるからな…(汗))
カルマが一向に攻撃してこないことで
グリップは攻撃の手を止める
グリップ「どうしたぬ。
攻撃しなくては、永久にここを抜けられぬぞぬ」
カルマ「どうかな?
あんたを引き付けられるだけ引き付けといて、
その隙に皆がちょっとずつ抜けるっていうのもありかと思って?」
グリップ「…」
それに、少し眉をひそめていた。
カルマ「…ちょっとだけ聞きたいんだけどさ。
ケイトに、一体何したの?」
グリップ「?
俺は、あいつの左腕を折り
骨を折らぬよう、首を絞めて気絶させたぬ。
あれほど、折りごたえのあるものはなかったぬ(微笑)
あいつに何か危害を加えたとするなら
あとはスモッグ…
いつもの30倍濃いガスで気絶させていたぬ」
カルマ「ふぅん。
じゃあ、遠慮なくやれるね」
グリップ「恋人か何かか?
それなら、急いだ方がいい。
殺されるぞ、精神が」
カルマ「ふっ。
安心しなよ、さっき言ったこすいことはなしだ。
今度は俺からいくからさ」
カルマはステップを踏み始める
カルマ「あんたに合わせて
正々堂々、素手のタイマンで決着つけるよ。
素早くね(微笑」
その言葉にグリップが嬉しそうに笑う
グリップ「お前とはやれそうだぬ。
暗殺家業では味わえぬレアな戦いが」
そして今度は、カルマが攻撃を仕掛けはじめる。