• テキストサイズ

非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第26章 伏魔の時間




ゴキゴキと音を鳴らしている手に殺せんせーは


殺せんせー「素手…

それが、あなたの暗殺道具ですか;」


グリップ「素手ならば、色々と殺すのに需要がある。

身体検査に引っかからぬ利点は大きい。


近付きざま、頚椎をひとひねる。

その気になれば、頭がい骨も握りつぶせるだろう。



だが…

あいつの腕は、それら以上で相当なものだった…


両手を使って、やっと折れるほどの強度だったぬ。



だが、面白いものぬ。

人殺しの為の力を鍛えるほど、暗殺以外にも試したくなるぬ。


すなわち、戦いぬ。

強い敵との殺し合いだぬ。


だが、がっかりぬ。

お目当てがこのざまでは、試す気も失せた。


今も縛り付けられている、あいつとの戦いの方が

余程楽しみぬ(微笑」

カルマ&寺坂『ピクッ)!』


それに対し

僅かながら反応を示す二人と、皆。


グリップ「ザコばかり一人でやるのも面倒ぬ。


ボスと仲間を呼んで、皆殺しにしてから

あいつと戦うぬ」
渚「!」


そう言いながら、トランシーバーを取り出した直後

それを、ハンマーでガラスごと潰した。


カルマ「ねぇ~、おじさんぬ。

意外とプロって普通なんだね。


ガラスとか頭蓋骨なら、俺でも割れるよ?


っていうか、速攻で仲間呼んじゃうあたり…

中坊とタイマン張るのも怖い人?(微笑」


『!!』

烏間「よせ!無謀だ!!」

殺せんせー「ストップです、烏間先生」


グリップと相対するカルマに
烏間先生は慌てて止めようとするが、

それを殺せんせーが止めた。


殺せんせー「…アゴが引けている。


今までの彼なら、余裕をひけからせてアゴを突き出し

相手を見下す構えをしていた。


でも、今は違う。


口の悪さは変わりませんが、目はまっすぐ油断なく、

正面から、相手の姿を観察している。


テスト以来、少々なりを潜めていましたが、

どうやら、敗北からしっかり学んだようですね(微笑」


グリップ「いいだろうぬ。試してやるぬ」

グリップは上着を抜き、戦闘態勢をとる


それに対し…


殺せんせー「存分にぶつけなさい!

高い大人の壁を相手に!」


ゴングの鐘のように、その声が響いた…

/ 660ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp