第26章 伏魔の時間
「で?
あの拉致した奴、いつまでしばりつけてんすか?
まだ、眠り続けてるんでしょう?
頭から、血を流して」
主犯「ふっ…
無意識の内に
力自体が意思を持って、それから護ろうとしたのだろう。
だが、その力を使いさえすれば
これらのワクチンを壊すと言っておいた。
だから、それを抑えようとして
その際に生じた衝撃波によって、頭に落下しただけだ。
そのおかげで、より早く気を失って
今も眠り続けている。
気になるのか?あいつの様子が」
「いんや。
どっちかって言ったら
この後で呼び出されてる、もう一人の奴っすよ」
主犯「ふっ…
特別ゲストとして呼んだだけだ…
あいつにとっては
過去の、あの地獄に戻ったように感じるような…
フラッシュバックを起こすような相手だ。
なに、ただのほんの遊びだ。
そこまで気にすることでもない(微笑」
「…そっすか…」
そう話し合いながらも…
銃をなめてる男は、何か考えてるようにも見えた…
その頃、5階では
突然、その立っていた男が片手でガラスにひびを入れた
それに対し、驚く生徒達
グリップ「つまらぬ。
足音を聞く限り、手ごわいと思える者が一人もおらぬ。
精鋭部出身の引率教師もいるはずなのぬ、だ。
どうやらスモッグのガスにやられたようだな。
半ば、相打ちぬっと言ったところか?出て来いぬ」
それに対し、恐る恐る出てくる生徒達だったが…
『…;
(それより…怖くて誰も言えないけど、
なんかその…;』
カルマ「ぬ、多くね?おじさん(微笑」
『言った!!よかった、カルマがいて!)・・』
皆言いたかった模様で、言い出せずに困ってたようだった…;
すると、普通に説明してくれた。
グリップ「ぬ、を使うと
侍っぽい口調になると、小耳にはさんだぬ」
渚(あ、外国の人か)←気付いた
グリップ「間違っていたらそれでもいいぬ。
この場の全員、殺してから、ぬをとれば恥にもならぬ」
グリップは
そう言いながら、拳を握ったり開いたりする。