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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第4章 田中恵土(たなかケイト)



殺せんせーが語った時…

ケイト「ん…(目を開ける」

カルマ「あ。やっと起きた」

ケイト「あれ?私」

カルマ「悪いけれど

洞窟で寝てた所を、俺が連れてきたんだよ」

ケイト「そうだったんだ…

ごめん…迷惑かけて」

カルマ「そんなに辛いんだったら

皆に頼ればいいじゃん。


俺、殺せんせーとかに聞いて

もう、ケイトの過去も知ってるから」

ケイト「!!」

驚きのあまり、目を見開くケイト。

その眼を見ながら、カルマはまた…言い出した。


カルマ「…少し聞きたいんだけどさ…

ケイトは今も、自分さえいなければなんて思ってるわけ?」

ケイト「…」


それに対し、無言でうつむいたままのケイト…


カルマ「…だったら
あんたは、悟(さとる)とソフィアの子じゃない」
ケイト「ピクッ)!」

自身の父と母の名を出した

そんな言葉に、反応を示すケイトに

再び挑発し続けるカルマ


カルマ「あんたさ…

両親が、ケイトだったら

きっと大丈夫だって信じて死んでったって意味

ちゃんと解ってる?


ケイトの両親は…

他でもないあんただから

生き延びて欲しいと思ったから

大事に想っているから、助けたんでしょ?


自分の身も顧みずに…


だったら…

そんな風に自暴自棄になって

人ばっかのために頑張る方がどうかしてる」
渚「カルマ君!それは言い過g

カルマ「悪いけど渚君、黙っててくれる?

今、ケイトと話しているのは俺なんだ」

そう言いながら、ケイトに目を向け続けるカルマ…

その顔は…どこまでも真剣で

本気で、向き合っているのだということを切実に表していた…


それに…

渚も、クラスメイトも、先生も…

何も言えなくなり…

見守ることとなった…


カルマ「ケイトのやっている


『自分自身はどうなってもいいから、幸せになって欲しい。


相手に幸せになって欲しい』…


そういう『想い』は、確かに大切だと思うし


あんな目に遭っても

それを持ち続ける方も

簡単なことじゃないし、むしろ凄いと思うよ。


けどさ…

今のあんたがやってるのは


その逆なんだよ…」

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