第25章 南の島の時間
カルマが神器で叩いた机を見ながら
磯貝「何で、神器の重みが無くなって…(汗」
最初の時に教わった重さにより
それでも壊れない机に対し
思わず磯貝は、そう呟いた
殺せんせー「その重さは
力があるが故です。
許容を超える高密度に伴い
その重量も重くなったのでしょう。
その力をもってしても、無効化できぬほどに。
逆を言えば、それほどの力をあなた方を護るために託し
自分には、それよりも少ない量と質を残したという事でしょう」
そんな中…
拳を握り締め、震えたままのカルマに対し…
渚は、その背に右手を差し伸ばした
その時
カルマ「なんで…
こういう時ばっか……(じわっ)
いっつも人には助けさせないで
助けようとすんだよ、くそっ!!!!」
涙目になり、悔しそうに顔を歪めながら
最後の言葉と共に、強く握りしめた拳で机を叩き…
壊してしまった;
「あちゃあ…;」
「やっちゃった…;」
殺せんせー「カルマ君、気持ちは解ります。
ですが、君は
その想いがあるからこそ、ここに居るのだという事を
忘れないようにして下さい。
ものにあたるために、力を託したわけじゃない。
あなたを護り、そして関わるものも護りたい。
その純粋な、ひたむきな想いだから
今ここに、託された力があることを忘れないで下さい。
そして…
その力を、どう使うかは全て己次第」
カルマ「解ってる…
解ってるけど…(拳震え」
止められない
その言葉を言う前に、殺せんせーは語り出した
殺せんせー「何が為に、力を使うか。
何が為に、力を託し
護り抜こうとしたのか…
それをどうか、忘れないで下さい。
怒りに身を任せ、ぶつけてしまえば
その机のように、粉々になってしまう。
それを彼女は喜ぶでしょうか?」
カルマ「…」
それに眉間に皺を寄せる