第25章 南の島の時間
殺せんせー「いい方法がありますよ」
すると
律「殺せんせー。オッケーです(ウィンク」
その言葉に、OKサインをしながら笑って言った。
殺せんせー「律さんに頼んでおいた下調べも終わったようです。
元気な人は来てください。
汚れてもいい恰好でね」
動けない状態での殺せんせーはそう言った
殺せんせー「そしてカルマ君
懐を探ってみなさい」
カルマ「?
(一体何が?)…
!!」
その懐には…
カルマ「何で…神器がここに?(汗」
殺せんせー「いつ、彼女と接触しましたか?」
カルマ「…最後に接触したのは
水上チャペルだけど…
!
そういえば…あの時、急に抱き締められた」
殺せんせー「その時でしょうね。
ですが、その神器は
今は力を失っているでしょう」
『!!』
カルマ「何でそう言いきれんの?」
殺せんせー「彼女の力は
今、極限まで使われている状態です。
そうでなければ、骨が折れるなどと言うことはない。
おそらく、神器を託した時
皆を、悪影響から護って欲しい。
そう願いながら、力も渡したのでしょう。
必要最低限だけ、自分の体に残して。
それでも、あの爆風の時…
心配になって、力を使おうとした矢先
後ろから、海に引きずり込まれながら
ガスか何かを吸わされ、気を失ったのでしょう」
カルマ「っ…(ぎり」
寺坂「何やってやがんだよあのバカ!!
俺たちよりもてめぇの心配しろよ!!」
殺せんせー「そういう人なんですよ、ケイトさんは(微笑)
だからこそ…
あんな強力な力を持つことを、始祖神から直々に許され
始祖神の力までをも託され、身につけさせられた…
その他でもない彼女を、護るためにね…」
がぁん!!!!
カルマ「…」
拳を握り、震わせながら
その神器を、机へとたたきつけた。
渚「カルマ君…」
今だ、震え続けるカルマに対し
渚は後ろから、右手を差し伸べようとする