第25章 南の島の時間
「治療薬も、一種のみのオリジナルでね。
あいにく、こちらでしか手持ちがない。
渡すのが面倒だから、直接取りに来てくれないか?」
そんな中
渚は、律が調べた電話相手の場所を
携帯で、烏間先生に見せる
「この島の山頂にホテルがある。
手土産は、そこの賞金首だ。
今から、1時間以内に最上階まで持って来い」
茅野「ねえ、渚…
もしかしてケイトちゃん…
それで沈んだんじゃ…(真っ青&震え」
渚「まさか…そんなはず」
「ああ、そうそう。
一つ、大事なことを忘れかかっていたよ。
一人、生徒が欠けちゃいないかね?」
烏間「!まさか…ケイトを」
「ああ。
彼女は今、こっちにいてねぇ。
正確には、掴まえたと言った方がいいか。
つい先ほど、爆発があっただろう?
それに全員が目が向き
彼女は、その中にいた生徒たちを護ろうとしていた。
それのみに、意識が傾いている瞬間
仲間が猛毒を持って、気絶させたんだ…
致死量の30倍も投与しないと
普通の反応を示さないものでねぇ。
神の力を持っている上
それが、彼女を護ろうとしているからなのだろうが…
ああ、やっと目を覚ましたか…
声でも聴いてみるかい?」
そんな中…
磔(はりつけ)のようなベッドに縛られているケイトに
電話を押し付ける様子がうかがえた…
ケイト「っ…」
「ほら、何か話せ」
ケイト「…」
「仕方がない…折れ」
ケイト「ぐっ」
ごきゃ
ケイト「ぐあああああああああ!!!!;」
「骨折など初めてだろう?
次は電撃…
100万ボルト、30アンペアで流せ」
ばぢぢぢぢぢぢ
ケイト「ぐっ!!;
うあああああーっ!!!;」
その痛々しい音と共に
響き続ける悲鳴…
それに対し、
烏間「やめろぉ!!!!」
「持ってくる気になったか?
だが先生よ、
お前は腕が立つそうだから危険だなぁ」
その後、いいことを思いついたかのように
微笑みながら呟きだした