第25章 南の島の時間
渚(おかしい…
もしかして…暗殺者に?)
そんな中…
未だに海から出ずに、考え耽っていた
カルマ「渚君、あがるよ」
渚「あ…うん!
(考えてても、仕方ないか…」
そう思いながら、海からあがり
ホテルへの帰路の最中…二人は、話していた…
カルマ「ねえ、やっぱ気になる?
ケイトのこと」
渚「え?…うん。
何で、急にいなくなったんだろ…
今まで、そんなことなかったのに…」
そう、うつむきながら言っても…
カルマはまだ、何か考えているように
何も答えずに、黙ったまま歩いていた…
ホテルに戻ったE組は
落ち込んだ様子でテラスにたたずんでいた
千葉「律」
そんな時、律を呼び出す
律「はい」
千葉「記録は撮れてただろう?」
律「はい。可能な限りハイスピード撮影で。
今回の暗殺の一部始終を」
律は答える
千葉「俺さ…
撃った瞬間、わかっちゃったんだよ。
ミスった…
この弾じゃ、殺せんせーは殺せないって」
律「断定はできません。
あの形態に移行する前の正確な時間は不明瞭なので。
ですが、千葉君の射撃があと0.5秒速いか、
速水さんの射撃があと30cm近ければ、
気付く前に殺せた可能性が、50%ほど存在します」
その言葉にしゅんと落ち込んだ様子で
速水と千葉が語りだす
千葉「自信はあったんだ。
リハーサルはもちろん、
あそこより不安定な場所でも練習しても外さなかった。
だけど、
いざあの瞬間、指先が硬直して視界が狭まった」
指を震わせながら千葉は言った
速水「同じく…」
千葉「絶対にはずせないというプレッシャー。
ここしかないって大事な瞬間…」
速水「こんなにも練習とは違うとはね…」
千葉「くっ…」
そんな中…
クラスメイトに、異変が現れ始めた…